のとひばこ こぼれ話「兼六園」

慌ただしさも不安も、自然を見ていると一瞬忘れてしまいますね。

例年より早めの桜が近所で見事に咲いておりました。

同じように桜が見頃の兼六園の様子がニュースで映り、『のとひばこ(兼六園)』の撮影の時を思い出しましたので今日はその話を少し。

写真はことじ灯篭からもすぐ傍に見える、唐崎松(からさきのまつ)です。金沢と言えば兼六園、兼六園と言えば雪吊り、雪吊りと言えばこの松と言っていいくらい、兼六園を代表する立派な松です。

のとひばこはその場所に立った人が感じる風景を表現しようと、木に隠れた向こう側、周辺の景色も取り入れることがあります。資料の取材では石やら橋やら足元の苔やら、とにかく沢山撮ります。いつ何が必要になるか分からないので(笑

そして唐崎松は、当初、というより試作の段階まで『兼六園』の中に入っておりました。

自然と手入れされた造形の美しさが絶妙な兼六園は、構図が中々固まらず、のとひばこシリーズでも一番一から作り直したのではないかと思います。その過程で唐崎松も(全体とのバランスや美しい松の表現の難しさなど)様々な理由で断念しました。結果として完成したのが『のとひばこ(兼六園)』です。

少しずつシリーズが増えてきて、この時は出来なかった表現にもまた挑戦してみたい、コロナが終息して兼六園にもゆっくり散歩に行きたいと思う、春の日です。

のとひばこ デザイン担当👓

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